今日は娘の人と永田町へお出かけ。
国立劇場で行われている歌舞伎鑑賞教室を見てきたのでした。

演目は「鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚」。ちゃんと「檜垣」「奥殿」両方やります。
主役の一條大蔵卿は菊之助さん。
監修は一昨年の碇知盛と同様、吉右衛門さん。マジか。菊五郎さんじゃないのか。
まあ一條大蔵卿は吉右衛門さんの当たり役中の当たり役なので、これ以上無いお手本ですからね・・・。

今回出演されている某役者さんにチケットを取って頂いたので、一階席3列目というとんでもない場所で見ることが出来ました。Kさんありがとうございました!

***

最初の「歌舞伎の見方」は、坂東亀蔵さんの担当。
娘の人が「前見たのと同じだね」と言った位、一昨年の内容とほぼ同じ。「国性爺合戦」の虎との立ち回りがあった位か・・・虎は可愛かったです、虎は。
先月の鑑賞教室では隼人君が色々と工夫して頑張っていたので、今月ももうちょっと頑張って欲しかったな・・・(´・ω・`)

***

さて、肝心のお芝居。
娘の人は「奥殿」しか見たこと無くて、「檜垣」を見るのは初めて。
とにかく菊之助さんの大蔵卿の作り阿呆が尋常じゃ無かった(爆)
あんなに身体がぐねぐねな大蔵卿は初めて観たぞ・・・でも軸がぶれてないのは流石です。
人によっては「あれじゃ作り阿呆じゃ無くてただの阿呆だ」って意見も合ったみたいですけど、とにかく凄く振り切った阿呆っぷりでした。ものそい可愛かったです。(´∀`*)ウフフ
その分「奥殿」で本性を見せた時の格好良さが生きた気もします。
吉右衛門さんの大蔵卿は「文武両道で才能があるのに、作り阿呆でもしなければ平家全盛の世の中を生き延びられない諦観」みたいなものがひしひしと感じられるアイロニーに満ちた大蔵卿なので、その辺は回数で出てくるものなのかもしれません。

常磐御前は梅枝君。やっぱりあの子おかしい(褒めてます
「あっぱれ忠臣吉岡鬼次郎」の下りで、それまでの公家に嫁入りした女の顔から、すっと「源義朝の妻」に戻るのが凄い。なんだろうかあの貫禄。

吉岡鬼次郎は彦三郎君。
とにかく熱血。とにかくイケボ。惜しいのは動きが固いことと華が無いことか・・・(´・ω・`)

鬼次郎妻お京は尾上右近君。けんけんはやっぱり踊りが上手いなあ。「おっしゃんな常盤様」で常磐御前を責める下りでも、何というか非常に情のあるお京さんだったなあ。

勘解由は菊市郎さん。また赤っ面の悪役なの・・・(´・ω・`)
菊市郎さんと菊三呂さんが脇を固めていたので、芝居が引き締まった気がします。

次は歌舞伎座で見たいなあ。その時は鬼次郎は松緑君が良いなあ。かんくろさんの鬼次郎・七君の常磐御前でも良いなあ。

***

おまけ。

大蔵卿くろごちゃん・檜垣バージョン。

大蔵卿くろごちゃん・ぶっ返りバージョン。かわゆかわゆ。
国立劇場は色々工夫して頑張ってますよ・・・松竹も見習ってくれないかしらん。

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