2005年03月10日

気分は池波正太郎:神田「竹むら」

先日神田「まつや」でお蕎麦と日本酒を散々楽しんだ後、
同じく神田須田町にある「竹むら」に行って参りました。

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戦争や震災を免れた、何とも落ち着いた佇まい。
池波先生がこよなく愛された甘味処でございます~。
実は「竹むら」、現在放映中の某ライダーにて撮影協力されております(笑)
そこで今回はそっちよりの友人達と竹むら参りをしてきた訳なんですが・・・。

最初に竹むらでは桜湯を勧められます。
時期が時期だけに、目でも香りでも「春」を楽しむことが出来ます。
後で、注文した品と共に御煎茶も運んで頂けるので、何とも嬉しいサービスです。
せっかくなので、「粟ぜんざい」をオーダーしてみました。

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粟のぷちぷちとしてもちもちとした歯ごたえが何とも堪らず美味しい!!
あんこも割と甘み控えめで、何とも上品で美味しい。
ぜんざいに添えられた山椒がぴりっとして、これまた素敵なアクセント。
別にそんなに気取ったものを食べているとも思えないのですが、
「日本人で良かったー!」としみじみ思う味・・・「滋味」とでも言いましょうか。
揚げまんじゅうにしても何にしても、
「こちとら老舗だぜ!」というような、嫌らしさがないんですね。
(これは「まつや」も同じだなあ)

ゆったりとした時間が流れる中、たっぷり堪能させて頂きました。
兎に角美味しかったです。
結局やっぱり長居してしまいました。お店の方々、本当にごめんなさい。

投稿者 umeko_uguisu : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月08日

気分は池波正太郎:神田「まつや」

先日、某ライブ当日、同行者の方々と一緒にお昼を食べよう!ということで、
神田の老舗蕎麦屋「まつや」に行って参りましたー。

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「まつや」と言えば、かの時代小説作家・池波正太郎が愛した店の一つ。
池波フリークの血が騒がない訳がないのでございます!
・・・実は、当日「竹むら」で甘味ってみよう!と言うことだけが先に決まっておりまして、
ではお昼ご飯はどうしようかという話になり、私が趣味全開でプッシュした為、まつや行きが決定(笑)

「まつや」、数年前に一度だけ行ったことがあります。
平日の夜7時半位に行ったせいか、並ぶこともなく(相席でしたが)お蕎麦とお酒を楽しむことが出来たのです。
味も良かったし、お店の人の対応も親切だったので、恐る恐る薦めてみたのです。
何しろ味に関しては・・・。
私は神の舌を持つ女なので(神の舌=何でも美味しく感じられる舌)、
他人様にお店や食べ物を勧める自信が余りないのです。

土曜日の昼前、開店と同時にお店の中へ。
(この時既にお客さんが10名程並んでいらっしゃいました)

やっぱり蕎麦はもりだ!ということで、もり蕎麦をオーダー。
(元々私は蕎麦もうどんも冷たい方が好きです)

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汁は濃いめなので、お蕎麦に一寸だけつけて食べます。
よく「江戸っ子は蕎麦を汁にどっぷり浸けて食べない」と言いますが、
あれは「つけない」んじゃなくて、「つけられない」からなんです。
まつやの汁に蕎麦をどっぷり付けたら、そりゃしょっぱくて食べられたもんじゃないですよ。
以上、池波先生の受け売り。
でも、まつやの汁は本当に濃いです。どっぷりなんて付けられません。
一寸前に圓蔵師匠がテレビで
「死ぬ前に一度で良いから汁をどっぷり浸けて蕎麦を食いたい」
と言った江戸っ子の小咄についてお話しされていたんですけど、
ちょっと意味合いが違っていてげんなり。
池波先生の真似で、お蕎麦に直接七味を振りかけてから食べたら、
これまた美味しくて!(まつやでの薬味は葱と七味だけです)
ついつい箸が進んでしまいました。

・・・実はお蕎麦を戴いてから、にしん棒煮と鳥わさとわさびいもと焼き海苔で、
日本酒の熱燗を真っ昼間からいただいちゃってました(笑)
どうして昼に飲むお酒はあんなに美味しいんだろう。
なんとも背徳的な気分になってしまい、良い気分になりながらも
「本当にごめんなさい」と謝りながら飲んでしまう不思議な気分。
(同行者全員、「すみませ~ん」と言いつつ、飲んでました)

お店は客足が途切れることなく、
お店の方達もずっと忙しく立ち働いていらっしゃったのですが、
接客態度が全然横柄な感じがしないのですね。
あれだけの有名店なのに、全く天狗になっていないのは奇跡です。
お店の雰囲気も素敵なので、
どっちかと言えばお昼に慌ただしくお蕎麦をすすりに行くんじゃなくて、
仕事が終わってからお蕎麦と共に一寸一杯、と言う感じで行ってみたいお店です。
相席だって良いじゃないですか。

投稿者 umeko_uguisu : 23:51 | コメント (2) | トラックバック