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2005年02月04日

好きな歌舞伎役者:中村歌昇

前回、真っ先に上げた贔屓役者が故人というのもどうかなと思ったので、
存命中の方で私の一番の「贔屓役者」について書いてみます。

「贔屓」と言う言葉には、「ファン」という言葉とは何か違う物があるような気がします。
ただ闇雲にぎゃんぎゃん騒ぐんじゃなくて(勿論それなりには騒ぎますが)、
お金があればご祝儀弾んだりして(出来ませんが)
時には厳しいことも言ったりして、その役者さんの成長を見守っていく。
そんな「御贔屓筋」になってみたいとも思うのですが、如何せんじぇんこがありませんですよ(泣)

で、私の贔屓役者・中村歌昇さん(屋号・萬屋)。
萬屋錦之助さんが叔父に当たります。

kasho01.jpg
(「彦山権現誓助太刀(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」六助)

現在中村吉右衛門さんと一緒に舞台に出られることが多いです。
どちらかと言えば、脇役が多い・・・。

歌昇さんの魅力は、何と言っても明朗な口跡と、きびきびとした踊りにあります。
数年前歌舞伎座の8月納涼歌舞伎で、勘九郎・三津五郎(当時:八十助)・歌昇と踊りを3本立て続けに出したことがあったのですが、
(演目は、勘九郎「お祭り」、八十助「供奴」、歌昇「鳥羽絵」でした)
勘九郎・三津五郎という踊りの名手の中で、全く見劣りがしないんですね。
歌昇ここにあり、と言った感がありました。

たまに大きなお役もされるのですが、
「車引」の松王丸と、「吃又」の又平は本当に印象に残ってます。
どちらも義太夫物の大役。
当時楽屋に御邪魔させて頂いたのですが、
本当に役に真摯に取り組んでいるのがびりびり伝わってくるんです。

本当に、一度で良いから、歌昇さんの「勧進帳」の弁慶が見たい!!

投稿者 umeko_uguisu : 2005年02月04日 23:57

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