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2005年02月08日

着物の補正

「着物を着る」と考えた時。
1番目に「着方」、2番目に「補正」と思いつく方は多いのではないでしょうか。

私はよっぽどの事がない限り、補正はしません。
(よっぽどのこと=結婚披露宴、長唄の演奏会などなど。準礼装の時とか)
理由はただ一つ。面倒くさいからです(笑)

そもそも「補正」する一番の理由は、「美しく見せること」ではなく、
「着崩れしにくくすること」。
体のラインは、寸胴の方が余分な皺が寄ったりしない為、その分崩れにくいのです。
しかし、現代人の体型を見てみると、バスト・ウエスト・ヒップと、凸凹だらけです。
ウエストがくびれていれば裾広がりのシルエットになりやすいし、
背中とおしりの間がくぼんでいれば帯が落ちやすくなる。
そこで着付けを教わる時には、まず補正をして、着崩れの原因をなるべく減らそうとする訳です。
それが大手着付け教室なんかだと、「皺一つ無い美しい着付け」が理想とされますから、
「凸凹は全て抹殺する!」とばかりに、
がっちがちのターミネーター状態に補正しがちですし、
教わる生徒さん達もそれが当然のように考えてしまうように思います。

でも、モデルさんの着付けじゃ有るまいし、
普段着の中の一つとして気軽に着るんだったら、そこまでしなくても良いと思うんです。
ぐるぐる晒を巻かなくっても、着方一つ気をつければ、
胸が帯の上に乗っかるような着物姿にもなりません。
(これ、「色っぽい」と言う見方をする人もいるけど、私は逆に老けっぽくなるような気がします・・・)
帯の高さだって、体型に合った位置で結べば良いと思うんです。

かといって、補正を全否定する気はありません。
訪問着や振り袖と言った礼装着を着る場合は、やはり胸元に少しボリュームがあった方が綺麗に見えるし、
グラマーな方は衣紋が被りやすく襟元が開きやすい為、ある程度バストのボリュームを押さえた方が良い。
「しなきゃいけない」「しなくていい」と言うのではなく、
「今日は普段着だから気軽に補正無しで」とか、
「今日はお呼ばれで訪問着着るからちょっと気合い入れよう」とか、
体型や用途に合わせて補正のある・無しを使い分ければ良いんじゃないかなあ。

・・・って、結局「面倒だから補正しない」私の言い訳のようですが(笑)

投稿者 umeko_uguisu : 2005年02月08日 12:53

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