出囃子生活＠麻の葉

妊婦に対する世間の冷たさは、ハッキリ言って妊娠期間中ずーっとつきまといます。
初期は見た目に解らないから当然解って貰えない。
後期は見た目に解るのに「解って」貰えない。
この８ヶ月間で、世間の世知辛さを嫌と言う程味わってきました。
８ヶ月間で席を譲られた回数、僅か１回のみ。これが働く妊婦にとっての現実なのです。
知り合いには「まさかー？」と言われましたが、本当だからしょうがない。

こう言うのは基本的にはモラルの問題なんですけど、よくよく自分のことを振り返ってみると、妊娠するまでは「妊婦のしんどさ」ってあまり解っていなかったように思うんですよ。
電車で妊婦さん見かけても、「あー、妊婦さんだー」って思う位で。
妊婦の体調が一体どんなものなのか、解るようになるのは実際に妊娠してみないと解らない。
ハッキリ言って今の世の中で、「二人目は？」と訊かれたら、私は迷わず「結構です」と答えます。
あんな肩身の狭い思いをするのは正直懲り懲りです。

政府も少子化対策叫ぶんだったら、保健体育の時間とかで妊婦・妊娠に対する教育をもっと何とかしてくんないだろうか。
世間のマスメディアなんかでも、セックスの情報は溢れかえっているというのに、
妊娠・出産に関してはどうして化石みたいな情報とイメージが未だに定着しているんだろう。
興味がない人が多いからなんでしょうけど、それにしたってもう一寸なんとかならないもんかね。

このバッジは、世間に対して拗ねてしまった私の、ささやかな反発でございます。
・・・尤も、私は産休に突入してしまったので、あんまりこのバッジの出番も少ないかも知れないんですけどね。只、「こういうものがあるんだよ」と言うことが少しでも多くの人に伝わればいいなと思い、敢えて取り上げさせて頂きました。
私もこれからの妊婦さん達の為に、何かしていきたいです。それが何かは解らないけど。