
久しぶりに歌舞伎座に行って来ました。

お目当ての演目は、5世中村富十郎13回忌追善興行として、ご子息・中村鷹之資君が演じられる「船弁慶」。
「船弁慶」は静御前と平知盛を1人の役者が演じ分けるのが眼目で、高い踊りのスキルと表現力が求められる難役であり、踊りの名手だった富十郎さんの当り役でした。
(1回だけ生の舞台を拝見したことがあります。)
鷹之資君は若干23歳という若さでありながら、踊りの技量がマジでヤバい役者さん。
更に声も良く、品があり、真摯で、兎に角若手注目株no.1の役者さんなのです。
(個人的に「天才役者」と思っているのは、今の猿之助さんと鷹之資君です。)
その彼がお父様の当り役を演じられる上、私の贔屓役者・中村又五郎さんも武蔵坊弁慶役で出演されているので、見に行かない理由が無いのです。

兎に角素晴らしかった。
兎に角素晴らしかった。
大事な事なので2回言いました。
マジでボロ泣きしておりました。
踊りの技術は予想通りとして、表現力が素晴らしかった。
静御前はひたすら義経だけを思う女であり、
平知盛は源氏と義経を強く憎む平家の亡霊でした。
何より凄いと思ったのは、
鷹之資君は自身の勉強会でも1回「船弁慶」をかけているのですが、その時に
「1ヶ月の公演でずっと出来たら、どれだけ多くの事を勉強出来るんだろう」
と考えたとの事。
自身の成長に常にロックオンしているからこその発想ではないでしょうか。
見ている間、
(我々は物凄い歴史の瞬間に立ち会っているのではないか…?)
とずっと考えておりました。
と思うと同時に、本当に沢山のエネルギーを頂けました。
おばちゃんも頑張るわ。

泉下のお父様もさぞかしお喜びではないでしょうか。
彼は歌舞伎界の宝です。ありがとうございます富十郎さん。
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