今日はホームのパンプとコンバットをお休みして、いそいそと着物なんぞ着込み、新橋演舞場に行って来ました。
先日の日記で大騒ぎしていた、秀山祭九月大歌舞伎を観に行ってきたのです。しかも今月の公演は、3代目中村又五郎&4代目中村歌昇襲名披露公演でもあります。
(因みに「秀山」とは、初代中村吉右衛門の俳名。)
歌昇さんが今回新たに又五郎の名前を継ぐことによって、正式に播磨屋の一門として播磨屋の芸の継承者になっていくのだなあ・・・。
昼夜ぶっ通しでの観劇。持つのか俺の身体。

向かう途中、日比谷駅で中村芝雀さん(今回の公演に出演されている女形の役者さん)にばったりお会いしてしまいました。
芝雀さんにお会いするのは10年振り位だったので、忘れられててもおかしくなかったのですが、咄嗟に挨拶してしまったところ、向こうも覚えていてくださったらしく、「ご無沙汰してますー」とにこやかに挨拶されてしまいました。早くも嫌な汗をかいてる私。

又五郎さんの奥様にも挨拶したところ、
「ご無沙汰してますね。」
とにこやかに挨拶されてしまいました。又五郎さんの奥様は本当に良い方です。
前から2列目のど真ん中というすんばらしい席に座り、久々の観劇スタート!

昼の部

1.舌出三番叟

染五郎の三番叟と、4代目中村歌昇(新・又五郎さんの長男)の千歳。
新・歌昇君はどうしても「種太郎君」と言ってしまいそうになりますが(笑)
歌昇君の舞台は子役時代の頃しか観たこと無かったのでどんな感じなのかと思っていたのですが、なんのなんの行儀良く・品良く・真摯に舞台を勤めておりましたよ!

種太郎君の初舞台を生で観ている身としましては、あの時舌足らずに「なかむらたねあろーです」と挨拶をしていた可愛い坊ちゃんが、まさかまさかこんなひたむきに舞台に取り組む好青年に成長するなんて!と、既に涙腺緩み気味。こんなんで一日持つのか俺。

2.新口村(「恋飛脚大和往来」より)

藤十郎さんの忠兵衛に福助さんの梅川、歌六さんの孫右衛門。
「恋飛脚大和往来」って嫌いなんです(爆)
主人公の忠兵衛に全く持って感情移入出来ないので(爆爆)

3.寺子屋(「菅原伝授手習鑑」より)

昼の部メインイベントでございますよ!!

武部源蔵は新・又五郎さん。源蔵は播磨屋の芸を継承していく上で絶対に外せない大事な役です。
播磨屋の型で演じる源蔵らしく、派手で熱いです。又五郎さん大熱演です!これは間違いなく持ち役になるでしょう。
源蔵の女房・戸浪は先刻お会いした芝雀さん。甲斐甲斐しく夫を支えます。芝雀さんの舞台姿は相変わらず可愛らしいです。そりゃ源蔵も不義をしようというもんです(違
このお二人のカップルはバランスが良くて大好きだー!いつかお二人の「吃又」が観たいなあ。
松王丸は当然、吉右衛門さん!
播磨屋の型だと源蔵は派手で、松王丸は地味なんですが、それでも吉右衛門さんが朗々たる台詞回しで盛り上げて下さったので、松王丸と源蔵の対決は凄く見応えがありました。

子持ちになった身に「寺子屋」はきつい芝居です。
源蔵が松王丸に小太郎の死に際の話を聞かせる件では完全に涙腺決壊でした。親が子供に先立たれるのはやっぱり辛い。

歌昇君の涎くりが元気いっぱいでした。

4.勢獅子(きおいじし)

梅玉さん、松緑君、歌昇君による派手な常磐津の踊りでございます。
松緑君・歌昇君コンビの獅子の踊りは、元気いっぱいで良かったけど、三津五郎さん・又五郎さんコンビで踊った奴の方が遙かに巧かったなー。まあまだまだこれからよね。
歌昇君・種之助君兄弟の踊りも微笑ましい。でもお兄ちゃんの方が心境著しいな。彼の踊りの巧さは、お父さん譲りですね。頑張れ若播磨!

***

これで昼の部はお終い。
夜の部が始まる前に、近場のスタバでコーヒーを買いに行ったところ、そこでも芝雀さんにばったり会ってしまって再び嫌な汗をかく俺(爆)すみません今度メールします・・・

夜の部

1.沓手鳥孤城落月

この芝居何回も観てるんだけど。だけど。
・・・だーめーだー俺には新歌舞伎の面白さがわからーん。
しかも芝翫さん休演だから福助の淀君じゃ又五郎さんの秀頼とバランス取れないよーう。
尤も、秀頼は又五郎さんのニンじゃないしね(苦笑)

2.襲名披露口上

出演俳優がずらりと並んでの口上。壮観です。アラフォー涙腺緩みまくりです。あああああ幸せすぎて俺どうすれば良いんだ。
(しかし座った席の真っ正面に芝雀さんがいらっしゃったので、三度嫌な汗をかく俺)

3.車引(「菅原伝授手習鑑」より)

夜の部のメインイベント!!
昼の部に「寺子屋」みてるので、時間軸おかしくね?とか言う気がしなくもないけどキニシナーイ(笑)

で、感想。

又五郎さんの梅王丸が素敵すぎて生きるのが辛い。(爆)

真っ赤な隈取りが似合うこと似合うこと!
笠を取った瞬間、鳥肌が立ちましたよー!!
隈取りのよく似合う顔立ち、朗々たる台詞回し、「これぞ中村又五郎の真骨頂!」と言わんばかりの立派な梅王丸でした。
以前花形歌舞伎で又五郎さんの松王丸を観た時も凄く感激したんだけど、やっぱり又五郎さんは梅王丸の方が良いなあ。
(※帰宅してから、購入した舞台写真を改めて眺めてみたら、吃驚する位に二代目尾上松緑さんのような雰囲気が!)

そして吉右衛門さんの松王丸が出てきた時も鳥肌がビリビリと!
吉右衛門さんの松王丸が良くない訳がないじゃないですかっ!!
又五郎さんは高めの甲の声。
吉右衛門さんは低めの呂の声。
このお二方の掛け合いが非常に非常にすんばらしいのです。興奮しすぎて何書いてんだ俺(爆)
3兄弟がいがみ合う場面では心の中で、

(錦絵や!錦絵が動いとる!!)

と叫んでおりました。

桜丸は藤十郎さん。
上方の方式なので、むきみ隈をとっていません。上方バージョンの桜丸を観たのって初めてかも。
(あれ、そう言えば昔観た扇雀さんの桜丸は隈とってたぞ?あれれ?)

杉王丸は歌昇君。
この三人による「車引」を1ヶ月間間近で観ることが出来たという事が、どれだけ彼の財産になったことでしょう。

残念なのは、又五郎さんがアキレス腱を痛めてらしたことか・・・(アキレス腱損傷だったそうです)。
ギプスを付けていらしたようで片足が太く、その為にかなり演出を変えられて上演されていました。
花道に引っ込まず下手に引っ込むとか、本来立っている筈の場面では高合引に座っていたし、最後の絵面の見得では黒子さんに後から支えて貰う、等・・・。
本来ならば休演してもおかしくない筈のお怪我だったはず。
ご自身の襲名披露公演だから代役を立てる訳にもいかず、必死に舞台を勤めてらしたんでしょう。
出来れば怪我が完治した万全の状態で、もう一度梅王丸が観たいものです。

でもそれでも、本当に本当に夢のように素晴らしい舞台でした。
この余韻を引きずったまま帰ろうと、一番最後のお芝居はぶっちぎって帰宅(笑)
だって座りっぱなしで足と尻が限界だったし、役者の面子的にも芝居的にも興味沸かなかったんだもん・・・。

いやーたまにはこんな休日も良いよね。時々は芝居も観に行こうっと。

(※余談)

新橋演舞場の近くを歩きながら、

(この辺クロスバイクで走ったら気持ちいいだろうなあ・・・)

等と考えてしまったのはここだけの話と言うことで(笑)

 

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