今日はいそいそと着物を着込んで歌舞伎座にゴーゴゴー。
秀山祭九月大歌舞伎を観てきました!
ワタクシの愛する中村又五郎さんは昼の部しか出てないので、とても楽しみにしていたのです。チケットは押さえてなかったので、全部幕見席で観劇。

1.碁盤忠信

佐藤忠信が碁盤を枕にして寝たり、奥さんの亡霊が現れたり、人物の登場の仕方が物凄く唐突だったり、江戸歌舞伎のナンセンスなハチャメチャっぷりが出てる一幕。ストーリーとか真面目に考えながら観たら駄目な奴です(苦笑)
主役の染五郎、荒事の隈取りはよく似合ってるんだけど、江戸歌舞伎の荒事の馬鹿馬鹿しさは現せてないなあ・・・と言うか似合わない(爆)

2.太刀盗人

田舎者が持っている太刀をすっぱの九郎兵衛(掏摸です)が盗もうとして、目代の前で争うと言うお話。
九郎兵衛は又五郎さんの当たり役なのですが、流石に踊りがキレッキレで上手い!なのにいちいち仕草がコミカルでユーモラスで、可愛くて可愛くて仕方ないのですが!(待て
従者役の種之助君の踊りも可愛かったなあ・・・又五郎一家にやられまくった一幕。ダメだもう一回観たい←

3.一條大蔵譚

img_20160911_161356

言わずとしれた吉右衛門さんの当たり役・一條大蔵卿。
阿呆の振りをして平家全盛の世を渡り歩く、強かでありながら諦めにも似た境地の大蔵卿。悟りに近いものを感じます。
常磐御前は魁春さん、吉岡鬼次郎は菊之助さん、お京は梅枝君。
因みに三代目中村吉之丞を襲名した吉之助さんの披露演目でもありました。相変わらず上手いなああの人。

***

そしてネット上での評判に我慢しきれず、吉野川も追加して観ることに(爆)

4.妹背山婦女庭訓 吉野川

img_20160911_161407

吉右衛門さんの大判事、玉三郎さんの定高、染五郎さんの久我之助、菊之助さんの雛鳥。
蘇我入鹿の圧政の許で犠牲になった若いカップルとその親達の物語です。
「歌舞伎版ロミオとジュリエット」なんて言われていたりもしますが、どちらかというと物語のクライマックスは、相手の子は助けて自分の子を死なせる選択をした親同士の嘆きと、死んだ雛鳥の首を駕籠に乗せて、瀕死の久我之助の許に嫁入りさせる場面でしょう。
二つの花道、義太夫の掛け合い、舞台装置の豪華さと、兎に角見所いっぱいなお芝居です。配役も恐らく当世では最高峰の顔揃いだったと思われます。
こんなことになるならもっと早くに輿入れさせてやりたかった、嫁として可愛がってやりたかったという親同士の慟哭に涙腺崩壊です。ダメだもう一回観たい←

そんな感じで大満足で帰宅したのでした。早く夜の部も観に行こう。

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメント & トラックバック

No comments yet.

Comment feed

コメントする

Calender

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

アーカイブ

RSS
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 主婦日記ブログへ
にほんブログ村 ハンドメイドブログへ
にほんブログ村 自転車ブログへ


最近のコメント