» 歌舞伎のブログ記事

日曜日に、国立劇場で「伊賀越道中双六」の通し上演を見てきました。
・・・と言っても一番有名でよく上演される「沼津」は割愛されていたので、厳密には通し上演じゃ無いんですがまあ良いや。
「日本三大仇討ち」の一つに数えられる、荒木又右衛門の仇討ちを基にした物語です。
この公演、2年前に上演された時は急用が入って行けなかったので、今回の再演は本当に嬉しかったのですよ!
「沼津」には主人公である筈の政右衛門が全く出てこないので、改めて「政右衛門の物語なんだ」とよく解る構成になっています。

とにかく一番の眼目は、物語の一番メインの場で有りながら戦後4回目の上演となる「岡崎」の場面ですよ。1時間半を越える長丁場ですが、意外と時間は気にならなかったなあ・・・多分舞台転換とかがあって、上手く物語の運びにメリハリが付いていたからなのかもしれません。
吉右衛門さんの政右衛門は、悪い筈がありません。立ち回りだけはちょっと厳しいけど・・・。
菊之助さんの志津馬は色男っぷりが格好良く、米吉君のお袖はとにかく可愛らしい。
歌六さんの幸兵衛は流石の貫禄です。
後は何と言っても佐々木丹右衛門・奴助平の二役を熱演された又五郎さん!丹右衛門はきりっと凛々しくて格好良く、助平はどこまでも滑稽で俗っぽい。凄いよ又五郎さん凄いよ。

厳しく悲しい「岡崎」の場面を経て、大詰めの仇討ちですっきり見終わることが出来ました。やっぱり通し狂言って良いな。

***

劇場内ロビーにこんな展示がありました。

くろごちゃんコーナー。今までこんなの無かったじゃん!なかなかの力作ですよ。

くろごちゃんで「岡崎」の場面が再現されております。
まさかくろごちゃんの「岡崎版」限定モデルが発売されたのは、これをやるためだったんだろうか(苦笑)

他にも、くろごちゃんがプログラム売り場を案内してくれたり。

・・・PNSP踊ってたり。(PNSP=ペンヌリサンポーサンポーペン)

***

国立劇場の踊り場に貼られているポスター。
小さいお子さんだけでなく、大人にも十分通用する内容です。これチラシにして配ってくれないかな・・・(´・ω・`)

今日は娘の人と一緒に国立劇場にお出かけ。
国立劇場の「しらぬい譚」を観てきました。お正月と言ったら菊五郎劇団だよな!

ストーリーは、大友若菜姫の復讐とそれに立ち向かう菊池家の家臣達との攻防戦・・・と書くと格好良いのですが、まあぶっちゃけあらすじは超単純です。てゆかほぼ無いです(爆)
なので、役者の魅力と超絶ど派手な演出で押し切ったという感じの、「如何にも大歌舞伎」って感じのお芝居でした(褒めてます
菊之助さんの若菜姫は美しく格好良く怪しげ。あれで宙乗りするんだもん、チート過ぎるだろ・・・。
他にもど派手な立ち回りは菊五郎劇団のお得意技。
舞台装置にも凝っていて、化け猫退治の場面で出てくる化け猫のビジュアルなんて、娘の人と一緒に大爆笑してまして←

他には世間で話題になったPPAPとか(笑)
その時々の時事ネタをお芝居に盛り込むのは菊五郎劇団のお得意技なんですが、まさかあのまんまやるとは思いませんでした・・・流石菊五郎さん。
とにかく歌舞伎を観たこと無い方にも強くお勧めしたい舞台でした。歌舞伎やっぱり面白いよ。

***

因みにPPAPの音楽を地方さん達に編曲して頂いたので、派生で生まれたのが世間で大評判になったこちらの動画だったりします↓

1日1回は観てますよこれ・・・可愛いよくろごちゃん可愛いよ

今日は娘の人と朝早くからお出かけ。
新橋演舞場で行われた新春大歌舞伎昼の部の「雙生隅田川」を観てきました!
今年の歌舞伎初めは演舞場スタートになりました。

今回の興行は、市川右近さんが三代目市川右團次に、右近さんのご長男タケル君が二代目市川右近を襲名する公演でもありました。
演目は親子同時襲名に持ってこいな「雙生隅田川」ですよ!これ観てみたかったんだよなあ。

で、感想。

まずは右近ちゃんが芸達者で吃驚。「雙生隅田川」では梅若丸・松若丸の二役をこなさなければならない上に、早変わり有り、長台詞有り、と仕事も非常に多くてかなり大変なお役なのですが(四代目市川猿之助さんが8歳の頃に同じ役を演じており、伝説の舞台と化しております)、6歳であれだけの長丁場をきっちりやり切ったのは本当に凄いです。これは将来が楽しみですよ。

右團次さんはどんどん3代目に似てきているのが非常に面白かったです。
大量の小判を叩き付けながら己の罪を悔いる様子は、3代目の暑苦しいまでに熱気溢れる芸風そのままでしたよ(待て

周りの配役に目を移してみますと、猿弥さんは相変わらず小狡い悪役が上手いです。
サブちゃんは相変わらず安定して上手い。手堅い。
そして笑也さんは相変わらず現代的な雰囲気が抜けないんですよね・・・(苦笑)
それでも、宙乗りの場面でいつまでも七郎天狗を見つめ続ける唐糸の様子にはちょっとほろっと来てしまいました。元は自分の亭主だったんだもんね。

娘の人のご贔屓役者・米吉君は、立役をやるとマジで時蔵さんクリソツで吃驚。
「切られ与三」のお富でも思ったけど、どんどん時蔵さんに似てきてる気がします。米子が4代目時蔵さんと雰囲気と似てると思うのは私だけだろうか。

海老蔵さんは、「え、これだけ?せめて大喜利に出るとか無いの?」ってな程度の出番でした。でも出てくるだけでも存在感があるのは本当に凄いんだよなあ。そこは天性のものがあるんだと思います。後は(以下強制終了

中車さんは、どんどん歌舞伎の空気に馴染んでいる印象を受けました。
「芝浜」ではまだ掴めてなかった歌舞伎独特の「間」を掴んでる感じ。どれだけ努力なさっているんだろう・・・。
後は「鯉掴み」の鯉がとにかく可愛かったです。抱き枕にして販売して下さい(爆)

途中ちょこっとグロい演出もあったりしましたが、非常に楽しかったです。

***

帰りに木挽町広場で揚巻ソフトクリームを買わされました。(;´д`)トホホ・・・

クリスマスの本日は風邪っぴきで頭が重い己を奮い立たせ、娘の人と歌舞伎座へお出かけ。新作歌舞伎「あらしのよるに」を観てきました!

「あらしのよるに」は、最早説明不要な大人気絵本。映画化・アニメ化・ドラマCDと様々なメディア展開がなされ、遂に歌舞伎化されたものです。
そもそもEテレで絵本の朗読・映画でのがぶ役を勤めた中村獅童さんが「是非歌舞伎化したい」と熱望されていた作品でもあります。
最初歌舞伎化の話を聞いた時には「マジ?無茶じゃね?」と思っていたのですが、昨年京都・南座での初演が非常に評判が良かったので、「どんな感じなんだろう。東京でもやってくれないかなあ・・・」と思っていた作品だけにとても楽しみにしていたのですよー!

配役は、狼・がぶが獅童さん、山羊・めいが松也さんと、初演と同じコンビ。
片耳の狼・ぎろが市川中車さん(=香川照之さん)、狼・ばりいが市川猿弥さんと若干配役が異なっていますが、基本的にはほぼ初演と同じメンバーでした。

念のため筋書きも購入。
ストーリーは大筋としては原作通りですが、歌舞伎向けに変更を加えてあります。
(ぎろが完全な悪役で、がぶとめいの親の敵だったりするとか)
超人気絵本の舞台化と言う事もあってか、あんなに客席の子供率が高い歌舞伎座は初めて観ましたよ(笑)
そして舞台の感想はこんな感じ↓

すげーよ!ちゃんと歌舞伎だったよ獅童ちゃん!
登場人物が全部動物だけど、竹本や下座音楽の生演奏をふんだんに使い、見得や立ち回りなどの要所要所では歌舞伎の型がこれでもかと使われ、ミュージカルでもコスプレ舞台でもなく完全に「歌舞伎」でした。客席の中を歩き回ったりしてサービスも満点。
ラストシーンががぶの六方で終わるというのも凄く良かったな。兎に角獅童ちゃんの歌舞伎に対する拘りとリスペクトがこれでもかと詰めこまれた舞台だったと思います。こりゃ評判になるわ。
兎に角義太夫の使われ方が滅茶苦茶効果的でした。あれは良いです。やっぱ義太夫凄い。

そしてがぶとめいの二人が可愛らしすぎる!
がぶは獅童さんの持ち役だし、松也さんのめいも可愛らしすぎ。
気の良い狼・がぶと、がぶの孤独な心を優しく包むめいとの関係性に思わず涙腺が。・゚・(ノД`)・゚・。
梅枝君のみい姫は古典のお姫様の魅力を存分に発揮し、権十郎さんの狼・がいはそこにいるだけで歌舞伎の雰囲気が漂います。中車さんのぎろの存在感は流石の一言。猿弥ちゃんもあーいうベリベリした感じの下っ端敵役が本当に上手い。
娘の人は途中でちょっとだれてしまいましたが、それでも面白く観てくれたようです。
丁度クリスマスということもあり、竹本の方がジングルベルを演奏されたりしてました。

今度再演される機会があったら、絶対観た方が良いです。「歌舞伎」と言う演劇形態の懐の深さと可能性に唸ること間違い無しです。
是非観て下さい。観なさい。観るんだ。

銀座三越にはクリスマスらしいデコレーションがされていました。

折角銀座に来たし、終演時間も早かったのでお茶してから帰ることにしました。みゆき館なんて来るの何年振りだろ・・・(遠い目
娘の人は普段来慣れてないシャレオツカフェに連れてこられ、全くもって落ち着かない様子(笑)

二人ともケーキセットを頼むことにしました。娘の人はミルフィーユをチョイス。

私は「みゆき館っつったらスコーンだよな!」と鼻息粗くしておったのですが、残念ながら品切れ。・゚・(ノД`)・゚・。
やむを得ず本日のシフォンケーキ(メープルシロップ味)にした所、これ超美味しかったの(笑)
娘の人にも羨ましがられ「そっちにすればよかった・・・(´・ω・`)」とか言われるし。

勿論コーヒーも飲みますよ。娘の人はアイスティーにしました。

娘の人は当初木挽町広場でソフトクリームを食べたかったらしく、カフェでお茶するのはあまり乗り気では無い様子だったのです。ところがケーキを食べ始めた途端、

「・・・来て良かった・・・!」(苦笑)

この後無印良品やLOFTに立ち寄って細々買い物をして、歌舞伎&銀座ぶらりの旅は終わったのでした。次は来月の演舞場ですよー!ヽ(*´∀`)ノ

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今日は着物を着て国立劇場へお出かけ。
今年は国立劇場開場50周年と言うことで、様々な記念行事が行われているのですが、その中で歌舞伎の名作中の名作「仮名手本忠臣蔵」全通し狂言を3ヶ月連続でやるという壮大な公演が行われておるのです。流石に全部は見に行けないので、大のご贔屓役者・中村又五郎さんが寺岡平右衛門を初役で演じられるとのことで11月だけ見に行くことにしました。
是非見てみたいと思っていた又五郎さんの平右衛門、しかも由良之助は吉右衛門さん、お軽は雀右衛門さんと言うすんばらしい配役だったので、思わず奮発して1階席を取っちゃいました。(∀`*ゞ)エヘヘ

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取り敢えず筋書きと、50周年記念グッズのくろごちゃんぬいぐるみをゲット(この小さめサイズは通常販売されてないのです)。
歌舞伎の常識幕の色に因んだ黒・柿色・萌葱色に加えて忠臣蔵Ver.も売られていたので、迷わず大星黒子之助をチョイス。可愛い。

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50周年記念と言うことで、劇場内には過去の歌舞伎公演のポスターが掲示されていました。今となっては凄く珍しい演目も沢山ありましたよ。見てみたい・・・。

***

さてお芝居。
今月は5・6・7段目+「落人」と言う構成。
通常の国立劇場の公演では考えられない11時開演16時過ぎ終演という長丁場。1階席にしておいて良かった・・・。

序幕の「落人」は、錦之助さんの勘平に菊之助さんのお軽。浮世絵のように美しい美男美女っぷり。通常よく見られる浅葱幕を切って落とす演出では無く、お軽勘平は花道から出てきます。
鷺坂伴内は亀三郎君。あの人こういった道化は嫌み無く面白くやれる方なので結構期待してたんですが、所作が拙いなあ・・・回数回数。

そして私が超苦手な5・6段目。登場人物の思い込みと勘違いで勘平が無念の死を遂げるという、何とも救いの無い悲惨な話です(爆)
5段目の余市兵衛は菊市郎さん。

工工エエエエェェェェェヽ(゚Д゚;)ノ゙ェェェェエエエエ工工

老け!まだ40代なのに老け!
「5段目に出ます」って聞いてて、「5段目ってそんなに登場人物いたっけ?」って思ってたらそういうことかよ!幾ら器用だからって便利に使われすぎだぞヲイ!

余市兵衛を殺して金を奪う斧定九郎は松緑君。
姿は良いけど、死ぬ時の形があんまり良くない・・・回数かしら。

菊五郎さんの勘平は確かにお年は召してるけど、何というか全ての所作が染みついている勘平でした。兎に角ツキの無い人生を送った男の悲哀がひしひしと伝わってきます。東蔵さんのおかやも凄く良くて、この小さな百姓一家に降りかかった悲劇をこのお婆さんが一身に背負うことになるとか考えたらもう・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
・・・やっぱり5・6段目って嫌い。

そして私が一番楽しみにしていた7段目。
珍しく斧九太夫と鷺坂伴内の入り込みから始まります。解りやすくて良いですね。
そして3人侍と一緒に又五郎さんの平右衛門がやってきますよ!
そして私はこんな感じになりました↓

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又五郎さんの平右衛門が格好良すぎて生きるのが辛い(爆)

花道から出てきた瞬間、私の脳内には「格好良い」の言葉しか浮かんでませんでしたよ(ヲイ
平右衛門は足軽という身分の軽い侍だけれど、由良之助の考えを見抜く洞察力も持ち合わせています。同時に何としても主君の仇討ちに加えて貰いたいと一生懸命由良之助にお願いしたり、お軽と一緒になって一家に起こった悲劇についてわんわん泣いてみたり、兎に角熱い男です(笑)
仇討ちの為に妹を殺そうと思っても色々言うことを聞いちゃったり、一生懸命妹の介抱をしたり、絵に描いたような「いい人」。又五郎さん大熱演でした。
格好良いよ又五郎さん格好良いよ(;´Д`)ハアハア

お軽は雀右衛門さん。雀右衛門さんのお軽を見るのは初めてですが、やっぱり可愛い。平右衛門とのわちゃわちゃしたじゃれ合いや兄妹喧嘩も微笑ましい。
6段目から通しで見る分、勘平が死んだと聞かされてからのお軽の嘆きが一層際立ちます。観客は勘平の悲惨な死に様を知っているから尚更です。

そして由良之助は吉右衛門さん。そりゃ悪いわけが無いですよね。
吉右衛門さんの由良之助は、結構酔態と素面の境目がかなり曖昧な感じの印象を受けました。最後の最後で一気に本心を爆発させる辺り、非常にしんどいお役なのだなあ・・・と思ってみたり。

5時間強の長丁場でしたが、非常に大満足な内容でした。7段目だけもう1回見たいなあ・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

今日はいそいそと着物を着込んで歌舞伎座にゴーゴゴー。
秀山祭九月大歌舞伎を観てきました!
ワタクシの愛する中村又五郎さんは昼の部しか出てないので、とても楽しみにしていたのです。チケットは押さえてなかったので、全部幕見席で観劇。

1.碁盤忠信

佐藤忠信が碁盤を枕にして寝たり、奥さんの亡霊が現れたり、人物の登場の仕方が物凄く唐突だったり、江戸歌舞伎のナンセンスなハチャメチャっぷりが出てる一幕。ストーリーとか真面目に考えながら観たら駄目な奴です(苦笑)
主役の染五郎、荒事の隈取りはよく似合ってるんだけど、江戸歌舞伎の荒事の馬鹿馬鹿しさは現せてないなあ・・・と言うか似合わない(爆)

2.太刀盗人

田舎者が持っている太刀をすっぱの九郎兵衛(掏摸です)が盗もうとして、目代の前で争うと言うお話。
九郎兵衛は又五郎さんの当たり役なのですが、流石に踊りがキレッキレで上手い!なのにいちいち仕草がコミカルでユーモラスで、可愛くて可愛くて仕方ないのですが!(待て
従者役の種之助君の踊りも可愛かったなあ・・・又五郎一家にやられまくった一幕。ダメだもう一回観たい←

3.一條大蔵譚

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言わずとしれた吉右衛門さんの当たり役・一條大蔵卿。
阿呆の振りをして平家全盛の世を渡り歩く、強かでありながら諦めにも似た境地の大蔵卿。悟りに近いものを感じます。
常磐御前は魁春さん、吉岡鬼次郎は菊之助さん、お京は梅枝君。
因みに三代目中村吉之丞を襲名した吉之助さんの披露演目でもありました。相変わらず上手いなああの人。

***

そしてネット上での評判に我慢しきれず、吉野川も追加して観ることに(爆)

4.妹背山婦女庭訓 吉野川

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吉右衛門さんの大判事、玉三郎さんの定高、染五郎さんの久我之助、菊之助さんの雛鳥。
蘇我入鹿の圧政の許で犠牲になった若いカップルとその親達の物語です。
「歌舞伎版ロミオとジュリエット」なんて言われていたりもしますが、どちらかというと物語のクライマックスは、相手の子は助けて自分の子を死なせる選択をした親同士の嘆きと、死んだ雛鳥の首を駕籠に乗せて、瀕死の久我之助の許に嫁入りさせる場面でしょう。
二つの花道、義太夫の掛け合い、舞台装置の豪華さと、兎に角見所いっぱいなお芝居です。配役も恐らく当世では最高峰の顔揃いだったと思われます。
こんなことになるならもっと早くに輿入れさせてやりたかった、嫁として可愛がってやりたかったという親同士の慟哭に涙腺崩壊です。ダメだもう一回観たい←

そんな感じで大満足で帰宅したのでした。早く夜の部も観に行こう。

今日はお休みを貰って、娘の人と二人で国立劇場にお出かけ。
中村又五郎さんのご子息・中村歌昇さんと中村種之助さんの勉強会「双蝶会」を観てきました。

ロビーには又五郎さんの奥様と歌昇君の奥様がお客様をお出迎えなさっていました。歌昇君の奥様はお子様を抱っこしてらっしゃいまして、「孫です」とご紹介頂きました。超可愛かった。(´∀`*)ウフフ

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今回の演目は「菅原伝授手習鑑」より「車引」と「寺子屋」。重厚な義太夫狂言の名作です。

1.車引

歌昇君の松王丸・種之助君の梅王丸・梅丸君の桜丸。
あんなに足が上がって、あんなにジャンプ力のある梅王丸は初めて観ました(笑)
とにかく姿も声も又五郎さんにそっくりで、そっくりな分技量の差がどうしても解りやすいのは仕方ないのかな。松王丸は、紐の扱いでちょっとパニクったのはご愛敬。まるるの桜丸が存外良かった!
弾ける若さで押し切った30分間って感じでした。若いって良いな。

2.寺子屋

さて、寺子屋。
歌昇君の松王丸・種之助君の源蔵・梅枝君の千代・米吉君の戸浪。
大熱演なんだけど、何というか、まだ場を持たせる存在感が皆軽いし薄い・・・(´・ω・`)
こればっかりは舞台を数こなしていくしか身についてこないのだろうけど。
米吉君は石持の衣装が様になってないし、台詞の発声も娘役のモノを引き摺ってしまってる感じ。
その中で梅枝君だけは存在感と力量が完全に抜きんでていました。この舞台を一幕持ち堪えさせたのは間違いなく梅枝君の力だと思う。

でも足りないモノを自覚しつつ精進する姿はとても清々しく、観てて楽しかったです。来年も楽しみだなあ。

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小劇場の緞帳。秋っぽいお花。

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幕間でアイス最中を買わされました。(;´д`)トホホ・・・

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公演終了後、最寄り駅まで脱出してからモスモスで休憩。アイスコーヒーおいしい。

***

おまけ。

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永田町の駅にはこの方がいらっしゃいました。格好良い。

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